MATANE

君が旅立つまでのこと

エッセイ

君は旅立ってしまったけれど - あとがき

本作を読んで下さった皆様へ 『君が旅立つまでのこと』をお読みいただき、ありがとうございます。本作は愛犬ピーチーが天国に旅立った後、闘病や看取りの時の思い出や、そのときに心に芽生えた色々な感情を記録しておこうと、書き始めたものでした。

大切な時間、悔いのない時間 - この章の最後に

看取りのまとめとして(2/2) 愛犬ピーチーの去り方は劇的であり、ピーチーの今わの際の行動には、我が子のことながらも感動を覚えました。筆者は今も、ピーチーにとても感謝しています。 多くの方の看取りのお話を読むと、筆者と同じように、別れの時に奇跡…

命を預かることの本望 - 最期の時に心が通う

看取りのまとめとして(1/2) ペットを飼うということは、命を預かることだという考え方があります。 犬猫の平均寿命は15年ほど。その間、私たちは小さな命を守り、育むという重要な仕事を、神様から託されているのだという意味だと思います。 私たちは漠然…

看取りの時に訪れる奇跡 - まるで神様が手配したかのような

看取りの記録を残す理由(3/3) ”最期の時”に想うことがあります。 筆者にとって愛犬の最期の時(終末期~臨終)というのは、寂しいけれども良い思い出です。思い出す度に力をもらうし、今でもまだ愛犬と心が通っているんだと思わせてくれます。「今頃ピーチ…

別れの予感、別れの準備 - 看取ってみて初めてわかること

看取りの記録を残す理由(2/3) ”その時” を普通に迎えたい。そう思っていました。 別れが近いことは肌で感じ取れるものです。だからこそ ”その時” を普通に過ごしたいと思います。日常の中に別れがあるのだと思うのです。 ”その時”、愛犬と言葉は交わせない…

看取りの時へのプロローグ - その日は駆け足でやってきました

看取りの記録を残す理由(1/3) 3月は筆者にとって特別な月です。なぜならば2016年3月29日に、筆者の大切な愛犬、ピーチーが天国に旅だったからです。病名は肺がんでした。今でも当時のことは、鮮明に覚えています。 幸いにもペットロスはありませんでした。…

選択こそが飼い主の闘病 - 飼い主次第で変わる愛犬の運命

愛犬の闘病の間、飼い主は何度も選択を迫られます。犬が口をきけない以上、飼い主が愛犬に代って治療法の選択をし、経過を追い、その治療の結果として出てくる検査の結果を待つしかありません。 検査の結果が良いものであろうと、悪い物であろうと、結果が出…

高度医療という選択肢 - 生き残る道が残されていた

闘病記が教えてくれること(5/5) 筆者の愛犬ピーチーは、いつでも元気一杯で、10歳を過ぎても疲れを知らず走り回っていました。アレルギー性の皮膚炎炎が子犬の事からの持病でしたが、それを除けば病気の予感など一切感じさせない子でした。 そのピーチーが…

セカンドオピニオンと二次診療について - どちらも意外に実行されない選択肢

闘病記が教えてくれること(4/5) 我が家の愛犬ピーチーに2度起きた、”奇跡的に命拾いをした” という経験ですが、偶然にもどちらも同じような経緯をたどっています。 どちらも回復は難しい(実際に安楽死を勧められた)と言われる中で、それでも諦めきれずに…

努力は奇跡の確率を上げるもの - 待つ奇跡と勝ち取る奇跡は、確率が違う

闘病記が教えてくれること(3/5) 犬の闘病記を読んでいると、”奇跡的に助かった”、”奇跡的な回復をみせた” という表現を時々目にすることがあります。 さすがに ”奇跡” というだけあって、いつでも起きる訳ではなく、どこにでも起きるものでもありません。…

闘病記を読む理由とメリット - 医学書や論文よりも現実的な選択肢

闘病記が教えてくれること(2/5) 愛犬が闘病の状態になったとき、多くの方が愛犬の病気についての情報を得るために、ネット検索をされたと思います。 求めていた情報には、すぐに行きつくことができましたか?恐らく 『病名』や 『病名 犬』 だけの検索では…

ケーススタディとしての闘病記 - 闘病記を読むということ

闘病記が教えてくれること(1/5) この章では、筆者の愛犬ピーチーの闘病記を書こうと思います。 とは言うものの、現在愛犬が闘病中でない方や、愛犬がピーチーと違う病気で闘病中の方にとっては、いきなりよその家の犬の闘病記を読めと言われても、戸惑われ…

またね、という言葉 - 爽やかに去っていく君を、爽やかに送ろう

終末期を楽しむという選択(4/4) 大切な愛犬との別れの時、一番最後に掛けてあげる言葉は用意していますか?きっと、考えたくもないという方が多いと思います。しかし、もしかすると愛犬の一生の中で、最も大切な言葉がそれなのかもしれません。 考えてみま…

最期の瞬間まで喜びはあるもの -その時がくるまで生きている。人も犬も。

終末期を楽しむという選択(3/4) 愛犬の終末期は、悲しみに満ちたもの?知らない時にはそんなイメージを持ったものでしたが、実際に自分で経験してみると、飼い主は悲劇の中で暮らすばかりではないことが分かりました。 ある種の切なさは常に胸の内にあるの…

看取りは日常の延長にある -それは普段と何も変わらない愛おしい日々

終末期を楽しむという選択(2/4) 愛犬の看取りの時というと、何か特別なことが起きるように考えがちですよね。まるで、崖から突き落とされて、そこから先の世界が一変してしまうみたいな…… もちろん10何年も一緒にいた愛犬との別れの時なので、それは特別な…

泣いて見送る? 笑って見送る? -涙じゃない別れもあるんだよ

終末期を楽しむという選択(1/4) 愛犬との別れの時、皆さんはどのように我が子を見送りたいでしょうか?きっと多くの方は、その場で泣き崩れてしまうのではないかと思います。 泣いて別れを惜しむ以外に、別れの方法は無いのでしょうか?例えば、”泣いて”の…

いつか出会う君の姿は - ピーチーは虹の橋を渡らない|本文

死にゆく準備、死なせゆく準備(6/6) うちの子は、向こうの世界で何をやっているだろうか?時々そんなことを思います。 愛犬ピーチーは、じっと飼い主が来るのを待っているタイプではありません。身軽になった体で、走り回っていて欲しい。「なかなか来ない…

別れ方は人それぞれ - ピーチーは虹の橋を渡らない|前文

死にゆく準備、死なせゆく準備(5/6) 『虹の橋』は良い詩だと思います。しかし「うちの子が、そこに行くのかなあ?」と思うと、どうもしっくりきません。うちの子は向こうの世界にいって、じっと飼い主を待っているようなタイプではないのです。どちらかと…

虹の橋ってどんなところ? - 意外に知られていない原文と、その解釈

死にゆく準備、死なせゆく準備(4/6) 今回は『虹の橋』の原文と、その訳詞を掲載し、そこに少しだけ解説を入れようと思います。 実は『虹の橋』は、少々間違った使い方が見受けられます。『虹の橋』という言葉だけが独り歩きして、その元になった『虹の橋』…

最後の我儘、行き先くらい好きにしたい - 愛犬なりの去り方。飼い主なりの送り方

死にゆく準備、死なせゆく準備(3/6) 皆さん、『虹の橋』はご存知でしょうか?ペットとの別れの際に、好んで使われる言葉です。 筆者が『虹の橋』を知ったのは、割と後になってからで、先代犬のピーチーが闘病をしているときでした。愛犬が元気な時には、縁…

別れの瞬間は特別なものか? - 褪せない思いと、ぼやけていく境界

死にゆく準備、死なせゆく準備(2/6) 愛犬の看取りというと、多くの方が「臨終の瞬間に立ち会えたかどうか」という意味で捉えられているように感じます。 もちろん飼い主ならば、立ち会えるものならば立ち会いたいという心境でしょう。しかし ”その瞬間” を…

生きざまと死にざまについて - 君を思いながら、これからも生き続けよう

死にゆく準備、死なせゆく準備(1/6) 4年前の3月に、愛犬のピーチーが旅立ちました。元気溌剌で、絶体絶命の危機を2度も乗り越えて、一体何歳まで生きるのかと思っていたピーチーの最後は、とても呆気ないものでした。 まるで全力で目の前を駆け抜けていっ…

悩みに賞味期限はあるのか? - 悩みはいつか必ず消えるもの

前記事の『悩みの値段』に続き、今回は『悩みの賞味期限』について考えてみたいと思います。 ”悩み” を ”値段” に換算するのは、我ながら少々乱暴な気がしたのですが、”賞味期限” に例えるのは、それよりもずっと自然な気がします。 何故なら自分の過去の悩…

悩みの値段はどれくらい? - 何かに例えることで軽くなる思いがある

本話と次話では、”悩み” のお話をしたいと思います。 愛犬が闘病生活に入ると、飼い主には色々な悩みが押し寄せてきます犬は口がきけないので、全ての決断を飼い主がしなければなりません。責任が重い分、悩みも深いものになりがちです。 悩みと言うのはやっ…

頑張らないという選択 - 闘病の秘訣は一人で抱え込まないこと

人間が病気をしたとき、普通は「お大事に」と声を掛けることが多いですよね。しかし犬の場合は、何故か「頑張って」と言われることが多いように思います。 愛犬の病気が風邪くらいなら、「頑張って」で違和感はないのですが、重い病気のときの「頑張って」は…

それは限られた時間を刻むこと - ドッグイヤーで時は流れていく

”ドッグイヤー” という言葉があります。犬が人間の7倍の速度で成長することから、目まぐるしい速度で進歩する様を表していて、IT業界の技術革新を表す際に良く用いられています。 実際の犬の成長は、単純に人の7倍ではありませんが、それでも平均で約5倍す。…

飼い主が流す血の涙とは - つらい涙なのに暖かい

前話に続いて、”血の涙” のお話です。 日常生活では、まず使われることがないであろう ”血の涙” という言葉――愛犬の闘病、介護の飼い主の心境を表す時には、なぜかしっくりと感じてしまいます。 その理由を考えてみたいと思います。 なぜ飼い主は ”血の涙” …

闘病に感じる不安と悩み - 飼い主たちの心の声

愛犬が病気になった時――、それも重い病気であったとき――我々不安な飼い主は少しでも病気のことが知りたくて、ネットで検索を始めます。 最近では分かりやすく書かれた病気の記事は、なかなか上位に表示されず、専門家が書いた専門家向けの記事や、論文、その…

あなたは一人ぼっちなのか? - 闘病で多くの飼い主が覚える孤独感

愛犬の闘病―― 経験をなさった飼い主さんならば分かると思いますが、命を預かるという行為は孤独なものです。周囲に家族がいても、相談相手がいたとしても、心のどこかにかにどうしようもなく孤独感が漂うのです。 なぜそのように感じてしまうのでしょうか?…

最期の闘病期間とは? - 無限の介護など無いと知ること

愛犬が重い病気に罹ったとき、診断結果を聞く飼い主の心境は、”絶望”という言葉が一番ふさわしいかもしれません。 筆者にも経験がありますが、最初は動顛した中での正体のない絶望感。しかし闘病が始まると、それが具体的な絶望に変わっていきます。その具体…

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