別れまでの12日(4/18)肺がん闘病記
ピーチーの最後の闘病のはじまりは、癲癇(てんかん)の発作からでした。
当初は癲癇とだけ闘っていたのです。
※癲癇の闘病記は、別の記事にまとめます。
ようやくそこに目途がたってきたところで、劇症肝炎の発症。
癲癇はそっちのけで、目先の命の危機である劇症肝炎の闘いに切り替わりました。
※劇症肝炎の闘病記は、すでに掲載済みです。▶ 劇症肝炎闘病記
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この日の時点で、ピーチーの癲癇との闘病はまだ続いており、薬も飲み続けていました。そんな中で、癲癇の発作を起こしてしまうのが、今回の記事です。
因みに、癲癇の発作を起こす前は、ピーチーはとても可愛くなりました。そんな馬鹿なと思われるかもしれませんが本当です。「最近可愛いなあ」と思うのが、注意信号でした。恐らく、自分で予兆を感じて、不安なので甘えて来たのでしょうね。
以下、当時のブログより。
3月21日|突如の再発、癲癇の大発作
今朝の早朝ですが、ピーチーが癲癇の大発作を起こしました。
癲癇は薬でのコントロールがうまく行っており、発作はしばらく鳴りを潜めていたので、恐らくは4か月ぶりくらいでしょう。
何もこの体調の悪い時に来なくても、という思いです。
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実はここ数日のピーチーは、ものすごく可愛かったんです。
どこにいくにもついてきて、ずっとそばにいました。
以前から、『可愛い』のは発作の前兆でしたので、警戒はしていました。やはりという感じです。
上の写真と、ここからの写真は、発作の前に撮影したものです。
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これがまた可愛いんですよ
どこに行っても、脚を引きづりながらついてきます。
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これは発作の直後です。
目はトロンとしていますが、もう落ち着いています。
ステロイドの増薬を試みる
ピーチーの近況としては、昨日から、ステロイドを増薬しました。
直近では1.5錠を一日おきに飲ませていましたが、思い返せば、体の震えがひどくなったのは、毎日1錠ずつだった薬を減らしたあたりからです。
毎日1錠は、2日で2錠を飲む計算になります。
一日置きに1.5錠は、2日1.5錠を飲む計算になります。
以前に毎日4錠で安定していたステロイドを、毎日2錠にまで減らしていった時の、離脱症状にも似ています。
離脱症状については、こちらの記事をご覧ください。▶ ステロイドの減薬と離脱症状
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主治医の診立てでは、体の震えは肺の影とは無関係との事です。
しかしピーチーが潜在的に抱えている、自己免疫不全がまた悪さをし始めていると考えると、それが肺に炎症を引き起こし、結果としてレントゲンに影が映った可能性もなくはありません。
さらにその考えを先に進めると、自己免疫不全によって併発した脳炎が、震えおよび癲癇発作を引き起こしたとも考えられます。
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これらの理由から、むしろステロイドを増薬して様子を見るべきと判断しました。
一週間後には服薬中の抗生剤が切れるので、そこでもう一度肺の様子を見ることになると思われます。
さて、どうなるでしょうか?
――第4章|看取りの記録を読もう(7/29)――
この記事について
作者:高栖匡躬
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表紙:今回の表紙は、ピーチーです。
――次話――
幸い癲癇発作は1度で終わりました。
体調は浮き沈みがあり、この日は安定。
食欲はあり、大好物のウニに目が輝きます。
まだ先の事は何も見通せません。
小康状態を得るのか?
それとも、悪くなっていくのか?
ただ見守るしかない飼い主でした――
――前話――
具合が悪そうなピーチー
肺がんの疑いは強いものの、確定したわけではありません。
例えば自己免疫不全による肺炎も無いわけではない。
楽観はしませんが、悲観したわけでもない。
ただ、心の底では、少しずつ覚悟のようなものが生まれていました。
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▶ 肺がん闘病記の初話です
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