MATANE

君が旅立つまでのこと

ピーチーの思い出

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2016年3月29日、筆者の大切な愛犬、ミニチュア・ブルテリアのピーチーが、天国に旅立ちました。14歳7か月と3日。平均的な犬の寿命より、ほんの少しだけ長い一生でした。

最後の1年は、闘病の日々でしたが、不幸ではありませんでした。
それは一生懸命に闘ったピーチーと家族に、神様がくれたご褒美だったのだと、今も思っています。

闘病も別れも、大切な君の一生だったのだから

人と犬が付き合う中で、避けられないのはいつか訪れる死別です。犬と人間は言葉を交わすことができません。だからこそ、その別れはより一層の切なさを伴います。しかしそれは自分にとって忌むべきものではなく、むしろこれからの人生の糧になる有意義な経験だったと、ピーチーを失った今、筆者は感じています。

犬は死を恐れることなく、飼い主を信じて、最後の瞬間まで戦い続けます。
愛犬が見せる最期の、そして最大の信頼に、飼い主はどう応えてやればよいのでしょうか? 我が家に最もふさわしい、愛犬との別れはどのようなものなのか?
愛犬が元気なうちから、それを考えておく事は決して無駄ではないと思います。

本作 MATANE『君が旅立つまでのこと』は、ピーチーが病気になってからお別れをするまでの、1年にも満たない時間をまとめました。

それは時に希望を失いそうになり、時に自分の無力さを実感しながら過ごした日々。
飼い主と愛犬の関係について、色々なことを考えさせられたものです。

筆者が体験したこと、そして考えたことをこれから1テーマずつ書いていきますが、あらかじめ申し上げると、MATANE『君が旅立つまでのこと』は愛犬との別れに備えたマニュアルではありません。飼い主と愛犬が、今を楽しむためのちょっとしたご提案のようなものだと考えています。

お読みいただいて、皆さんが愛犬とより豊かにくらすための、小さなヒントになれば、これ以上の幸せはありません。

どうかお付き合いをいただけましたら幸いです。

 

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Peacy|高栖 匡躬 

 

――つづく――

この記事について

作者:高栖匡躬
 ▶プロフィール

――次話――

犬の平均寿命は15年ほど。
その中で、とりわけよその犬を可愛く感じる時期がありませんか?

筆者の場合は小さな幼犬や、ヨロヨロと歩く老犬の姿にそれを感じます。
愛犬がかつてそうだった時期に重ね合わせて、その犬と飼い主さんに、共感してしまうのだと思います。

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