緊迫の7日(13/18)劇症肝炎闘病記
愛犬ピーチーの退院はほぼ決まりと思われましたが、一晩様子を見てとのこと。何もなければこの日に退院のはずなのですが、飼い主は気が気でありません。
急激に始まった劇症肝炎なので、同じように急激にぶり返すことだってあるかもしれないと思いました。
ずっと喜ばないようにしていましたが、前日にそうとう我慢できず、ピーチーの大好物を買いました。家に帰ってきたら、食べさせてやろうと思ったからです。
しかし、それで運が逃げるのではないかと、やはり心配をしてしまいました。
そして――、夜が明けました。
以下、当時のブログです。
8月21日 早朝|期待し過ぎぬよう注意、注意
今日、もしかしたら、ピーチーはうちに帰ってこれるかもしれません。
でも、まだ当てにはしないようにします。今、当てにしてしまうと、外れてしまいそうな気がしますからね。
まずは、ピーチーのここ2日の検査結果を掲載しておきます。
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BUN 尿素窒素 16.0 (基準値7.0~27.0)
CRE クレアチニン 0.5 (基準値0.5~1.8)
TCho 総コレステロール 306 (基準値110~320)
GLU 血糖値 116 (基準値70~143)
GPT/ALT 249 (基準値10~125)
ALP アルカリフォスターゼ >2000 (基準値23~212)
※測定器の上限値を超えたため、計測不能
ALB アルブミン 2.2 (基準値2.2~3.9)
TP 総蛋白 6.0 (基準値5.2~8.2)
P リン 3.9 (基準値2.5~6.8)
Ca カルシウム 9.6 (基準値7.9~12.0)
TBil 総ビリルビン 1.5 (基準値0.1~0.9)
GGT 24.0 (基準値0.0~0.7)
Na ナトリウム 157 (基準値144~160)
K カリウム 4.1 (基準値3.5~5.8)
Cl クロール 121 (基準値109~122)
GLOB グロブリン 3.8 (基準値2.5~4.5)
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BUN 尿素窒素 16.0 (基準値7.0~27.0)
CRE クレアチニン 0.6 (基準値0.5~1.8)
TCho 総コレステロール 269 (基準値110~320)
GLU 血糖値 110 (基準値70~143)
GPT/ALT 210 (基準値10~125)
ALP アルカリフォスターゼ >2000 (基準値23~212)
※測定器の上限値を超えたため、計測不能
ALB アルブミン 2.3 (基準値2.2~3.9)
TP 総蛋白 5.8 (基準値5.2~8.2)
P リン 3.3 (基準値2.5~6.8)
Ca カルシウム 9.9 (基準値7.9~12.0)
TBil 総ビリルビン 1.1 (基準値0.1~0.9)
GGT 31.0 (基準値0.0~0.7)
Na ナトリウム 158 (基準値144~160)
K カリウム 4.5 (基準値3.5~5.8)
Cl クロール 120 (基準値109~122)
GLOB グロブリン 3.5 (基準値2.5~4.5)
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この中では、総ビリルビンの数値が順調に下がってくれているのが、全体の調子が上向いていることを示してくれています。
素人が肝臓の様子を窺うには、人間の健康診断でもよく聞くGOTの数字があると良いのですが、それは測定されていません。
ピーチーの前の病気(胆管閉塞)の時もそうでしたが、医師は飼い主に掛かるコストを減らすため、無駄な検査はしません。恐らくはGOTは検査をするまでもなく高値と予想されているのでしょう。
病院からの電話はまだない
今の時点で、うちには病院からの電話が掛かってき来ていません。
という事は――
昨晩中は、ピーチーに急な状態の悪化はなかったという事です。
このまま連絡がなければ、午後にはピーチーを迎えに行けます。
うまくいけば、そのまま退院ということです。
昨日、退院祝いのウニを買いに行きました
昨日はうちの奥さんと近所のスーパーに行って、ピーチーの退院のご褒美にと、大好物ウニを買ってやりました。チリ産の安いやつと、北海道産の高いやつがありましたが、もちろん迷うことなく高い方を買い物かごに入れました。
8月26日のピーチーの誕生日にはこの高いウニ以上の、僕も食べたことのないような、最高級のウニを食べさせてやるつもりです。
だから、頑張るんだぞ、ピーチー。
――第3章|闘病記を読もう(22/28)・つづく――
この記事について
作者:高栖匡躬
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表紙:今回の表紙は、ピーチーです。
――次話――
家に帰ってきたピーチーは、玄関の扉を開けてやると、小走りで中に飛び込んでいきました。
よほど嬉しかったのでしょう。
そして段差のあるお風呂場にヒョイと飛び込んで、水をくれと訴える力強い目。
またこんな日がくるなんて、思いませんでした。
――前話――
いつものように面会に行くと、看護師さんの明るい笑顔。
きっとピーチーの具合が良いのです。
そして処置室に入ろうとした矢先でした――
スルスルと扉が動き、ピーチーが外に出てきたのです。
自分の鼻先で扉を開けて。
――驚き!
4日前は、瀕死の状態だったのに。
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