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君が旅立つまでのこと

二次診療の弊害か? - 融通が利かない病院間連携【闘病記】

劇症肝炎闘病記

緊迫の7日(2/18)劇症肝炎闘病記

前話(すべてはここから|突如の劇症肝炎)の続きで、同日(8月16日)の続報です。急に発症した劇症肝炎のため、筆者はその日、2つの病院(救命救急と主治医-かかりつけの動物病院)を行き来することになりました。

愛犬ピーチーの容態が、非常に悪い状態にあることだけは一見しただけで分かり、しかもそれが刻一刻と悪い方向に進んで行きます。

しかし、それ以外の事はまったく見当がつきません。

担当医の顔つきからも、深刻な状況である事は明らかです。

肝臓の数値、炎症を示す数値が非常に悪い事から、病名で言うと ”劇症肝炎” であろうことは察せられます。

その時の筆者の頭の中は、不安で満たされているのですが、こういう時に飼い主に出来ることは、ただ一つだけ。

――冷静を保つということだけです。

愛犬の病気は何が起きようと、最後の判断は飼い主に委ねられます。
その判断を間違えないようにしたい。後悔のない判断をしたいという気持ちだけが、筆者の心を支えていました。

8月16日 朝‐2|劇症肝炎確定 ‐ 見通しは?

ピーチーの症状からして、劇症肝炎であるのは確かなようですが、今後は症状を軽減する対処療法に加えて、その原因を探る必要があります。 

インターネットで検索をすると、肝炎の原因はウイルスや細菌、熱中症、膵炎、自己免疫不全、癌などがあるようです。ピーチーは本日の時点で行った、レントゲンとエコーの検査から、肝臓がんである疑いは払しょくされています。

ピーチーの場合、今の時点で2つ思い当たることがあります。

1つ目の可能性 自己免疫不全

まずは、ピーチーはこのところ闘っているてんかんのですが、その原因が、自己免疫不全に起因する脳炎である可能性が指摘されています。MRIではその種の脳炎は映らないため、現在受診中の脳神経科では、来週以降に試験的にその自己免疫不全に対する治療を、行ってみるかどうか話し合うことになっていました。

今回はその矢先のことなので、自己免疫不全の可能性が高いように思えます。そして幸運なことにそれには治療法があるのです。最も理想的なケースは、自己免疫不全の治療によって、肝炎とてんかんの両方が改善されることです。

2つ目の可能性 膵炎

もう一つ疑われるのは膵炎です。ピーチーは3年前に一度、膵炎から胆管閉塞を併発して、九死に一生を得た経験があります。今回はその膵炎の時と症状が似ています。

とにかく、何にしても、今の劇症肝炎の危険な状態を切り抜けてからの事です。

現段階では素人考えの域を出ません。
明日の総合内科の診断を待つことにします。

今日の行ったり来たりのまとめ

朝7時|救命救急へ    

DVMsのER(救命救急)に到着。良く晴れて暑い日でした。
写真はタクシーの中で撮ったもの。ぐったりとしているピーチーです。

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朝9時15分|かかりつけ医へ

大倉山動物病院(主治医)です。いつもお世話になっています。

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今日は押しかけておいて、「紹介状だけ書いてくれ」と言う失礼なお願いをしてしまいました。

大倉山動物病院では、皆さんが心配してくださり、診察の順番を譲ってくださったり、タクシーを待つ間に、体を冷やす濡れタオルを掛けてくださいました。ありがとうございました。

朝9時45分|再度、救命救急へ

もう一度DVMsに向かいました。
DVMsは救命救急であるのと同時に、二次診療の専門病院でもあります。

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ぐったりと、酸素室に横たわるピーチー

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ピーチーはこれまで、幾度も危険な状態を切り抜けてきました。
とても運の強い子です。

そして、10日後の8月26日はピーチーの14回目の誕生日。年に1回だけ、大好物のウニ(注)を食べられる日です。

どうか、もう一回だけ、切り抜けさせて。
神様、おねがい。

 

(注)筆者の愛犬ピーチーは、おかしなことにウニが大好物でした。
   高いので、年に1回だけ、誕生日に食べさせていました。

 

――第3章|闘病記を読もう(11/28)・つづく――

この記事について

作者:高栖匡躬
 ▶プロフィール

表紙:今回の表紙は、ピーチーです。

――次話――

夜、集中治療室のピーチーに面会に行きました。
「もう会えないかもしれない」
それが最後になるかもしれないという思いで――
高濃度酸素のブースで、肝機能保護の点滴を受るピーチー。
しかしそれは、現状維持の対処で治療ではありません。
いつもの目の力が無い――
早急に治療方針を決めなければ――

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――前話――

ピーチーの劇症肝炎闘病記です。
――ある夏の日の急な発熱。
最初は熱中症と診断されました。
数日後――、早朝の異常な高熱。
ただごとではない――
救命救急に駆け込んだ時には、もう肝臓が悲鳴を上げていました。
そして――、薄氷を踏む闘病が始まったのです。

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第3章の初話です 
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