別れまでの12日(14/18)肺がん闘病記
この日は、これで3回目の記事更新でした。
刻一刻とピーチーの様子が変わり、それを書き留めていました。
ブログの読者に伝えることも目的でしたが、それよりも自分の心の平静のためだったようにも思います。
文章に書く行為は、冷静に事態を見つめて、心を落ち着かせる効果を持ちます。
この時に思っていたことは1つです。
そう遠くなくやってくるピーチーの旅立ちを、しっかりと受け止めてやろうということだけ。
以下、当時のブログです。
3月27日 夕方|この日は防災点検でした
これは、当時の介護の様子です
今日うちのマンションは、防災点検の日でした。
火災報知器と避難ばしごを点検する日で、一年に一回必ずやってきます。
ピーチーは火災報知機の音が嫌いです。14年前の生まれて初めての点検の日は、ピーチーは甲高い警報音を聞いたとたんに、猛ダッシュでどこかに消えてしまい、奥さんと家の中を探しました。どこにもいないなーって思っていたら、自分でクローゼットをこじ開けて、中に入っていて、そこでブルブルと震えていました。
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歳をとるごとに、段々とふてぶてしくなっていって、ここ数年は何食わぬ顔でやりすごしていたのですがね。なんと今年は反応しました。それは遠くなっていた耳が、復活した証拠でもあります。
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聞こえるようになったよ!
せっかく若返ったのにねえ
暴れるピーチー
ピーチーは酸素テントの中で、アドレナリン全開でキレのある動きで暴れました。そんな様子を見ると、まだまだ大丈夫だと思えてしまいます。
以下は、その暴れっぷりです。
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【これと】
【これ】
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ねっ!
本当に――
悪いのは肺だけなんですよ。
――第4章|看取りの記録を読もう(17/29)――
この記事について
作者:高栖匡躬
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表紙:今回の表紙は、ピーチーです。
――次話――
この日の夜は、部屋の中でお花見をしました。
お弁当を買ってきて、シャンパンを開けて。
楽しく――
最後は絶対に泣かないと、ずっと前から決めていました。
笑顔で見送ろうとも決めていました。
意識レベルが下がっていくピーチー
少し寂しい思い――
――前話――
もう、いつ何が起きてもおかしくない状況でした。
しかし、飼い主の心は乱れるのではなく、どんどん平静になりました。
深刻な状態なのに、家にはいつも笑いがあって――
酸素テント内では、ピーチーは元気な頃と同じ。
問題は呼吸だけなのにね。
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