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君が旅立つまでのこと

始まりは小さな変調でした - 体の震えと食欲不振【闘病記】

別れまでの12日(1/18)肺がん闘病記 劇症肝炎から奇跡的な生還を果たしたピーチー。一旦はそのまま完全復活をするかと思いましたが、ステロイドの大量投与からの減薬で、離脱症状が現れます。 ステロイドによって失われた筋力は、なかなか回復せず、頬はこ…

看取りの時に訪れる奇跡 - まるで神様が手配したかのような

看取りの記録を残す理由(3/3) ”最期の時”に想うことがあります。 筆者にとって愛犬の最期の時(終末期~臨終)というのは、寂しいけれども良い思い出です。思い出す度に力をもらうし、今でもまだ愛犬と心が通っているんだと思わせてくれます。「今頃ピーチ…

別れの予感、別れの準備 - 看取ってみて初めてわかること

看取りの記録を残す理由(2/3) ”その時” を普通に迎えたい。そう思っていました。 別れが近いことは肌で感じ取れるものです。だからこそ ”その時” を普通に過ごしたいと思います。日常の中に別れがあるのだと思うのです。 ”その時”、愛犬と言葉は交わせない…

看取りの時へのプロローグ - その日は駆け足でやってきました

看取りの記録を残す理由(1/3) 3月は筆者にとって特別な月です。なぜならば2016年3月29日に、筆者の大切な愛犬、ピーチーが天国に旅だったからです。病名は肺がんでした。今でも当時のことは、鮮明に覚えています。 幸いにもペットロスはありませんでした。…

選択こそが飼い主の闘病 - 飼い主次第で変わる愛犬の運命

愛犬の闘病の間、飼い主は何度も選択を迫られます。犬が口をきけない以上、飼い主が愛犬に代って治療法の選択をし、経過を追い、その治療の結果として出てくる検査の結果を待つしかありません。 検査の結果が良いものであろうと、悪い物であろうと、結果が出…

明日は14歳の誕生日 - 闘病を終えて思うこと【闘病記】

緊迫の7日(18/18)劇症肝炎闘病記 上の写真は、この闘病ブログを書いた翌日(8月26日)に撮影したものです。ピーチーの誕生日に、お祝いのウニ(それも北海道の利尻産の高級ウニ)を食べさせてやった時のものです。写真からも分かるように、ピーチーは死の…

高度医療の恩恵を実感 - 医療格差について思う【闘病記】

緊迫の7日(17/18)劇症肝炎闘病記 退院の翌々日。またピーチーを連れてDVMs(動物医療センター横浜)に行きました。劇症肝炎を発症する前から、この日は癲癇(てんかん)の治療のために脳神経科の予約が入れてあったのです。 二次診療、高度医療は街の動物…

危機は去ったのか? - 新しい課題はまだ沢山【闘病記】

緊迫の7日(16/18)劇症肝炎闘病記 目前にあった危機が去ると、それとは別の問題も浮上してきます。 肝臓の諸数値が全て健康な状態に戻ったわけではありません。これからは慢性的な傾向の強い肝臓疾患と、長期で付き合っていかなければなりません。 ● また劇…

お祝いのウニを君に - 犬はウニを食べても良いのか?【闘病記】

緊迫の7日(15/18)劇症肝炎闘病記 我が家に帰ってきたピーチー。まずは家中をパトロールしました。ピーチーは数日家を空けるとき、ペットホテルなどに預けると、帰ってきたときに必ずそれをやるのです。 パトロールの後は薄暗い脱衣所で、寝ていました。可…

退院そして大好きな我が家 - 帰宅してすぐにやったこと【闘病記】

緊迫の7日(14/18)劇症肝炎闘病記 結局この日夕方まで、DVMs(動物医療センター横浜)からは、何の連絡はありませんでした。ということは、ピーチーは経過観察中に何の異常もなかったという事です。 「きっと、大丈夫」そう思ってはいたのですが、予定の時…

目次 - 君が旅立つまでのこと

この作品『君が旅立つまでのこと』の目次です。

退院はできるのか? - 前日の検査結果と共に【劇症肝炎闘病記】

緊迫の7日(13/18)劇症肝炎闘病記 愛犬ピーチーの退院はほぼ決まりと思われましたが、一晩様子を見てとのこと。何もなければこの日に退院のはずなのですが、飼い主は気が気でありません。 急激に始まった劇症肝炎なので、同じように急激にぶり返すことだっ…

犬は強いなあ - 担当医の言葉と退院の可能性【闘病記】

緊迫の7日(12/18)劇症肝炎闘病記 快方に向かっていたピーチーですが、この日の夕方面会に行くと、担当医から”退院”の可能性を告げられました。 正直いって驚きました。4日前には死の淵にあった子です。別れを覚悟で、ステロイドの大量投与を決断したのは3…

奇跡? 強運? 偶然? - 生かされているという思い【闘病記】

緊迫の7日(11/18)劇症肝炎闘病記 小康状態を得たピーチーについて、色々なことを思いました。 前回書いた、自己免疫不全(自己免疫疾患)に関することはその最たるもの。本来は体を守ってくれるはずのものが、誤動作で幾つもの病気を引き起こしてしまうの…

驚きの自己免疫不全 - 何でもあり、免疫が自分の体を攻撃【闘病記】

緊迫の7日(10/18)劇症肝炎闘病記 段々と調子が良くなっていくピーチー。 気持ちが落ち着いてくると、今回起きたことを振り返る余裕ができてきました。 この日のブログで触れている、自己免疫不全(自己免疫疾患)と言う言葉を初めて聞いたのは、今回の闘病…

復活の予感 - 当たり前が嬉しい初ウンチと初ごはん【闘病記】

緊迫の7日(9/18)劇症肝炎闘病記 前日の朝、面会したピーチーは、死を免れたように思われました。しかし、その前があまりにも悪く、危機的な状況であったために、飼い主としてはまだ素直に喜ぶことができませんでした。 いつ病状が急変するか、わからないか…

愛想も愛嬌も闘病の一部 - それは闘病の秘訣かも【闘病記】

緊迫の7日(8/18)劇症肝炎闘病記 前日の面会では、ピーチーの劇症肝炎は、劇的に改善されたように見えました。しかし、まだ安心はできません。なにしろ、一昨日の夜までは、ピーチーは死の縁をさまよっていたのですから。 ブログで応援をしてくれた仲間達に…

ステロイドの大量投与 - 究極の選択、その結果は?【闘病記】

緊迫の7日(7/18)劇症肝炎闘病記 前の日の夜、劇症肝炎のピーチーに、ステロイドの大量投与という治療を決断しました。その決断が吉と出るか凶と出るか、誰にも分かりませんでした。筆者と家族とピーチーは賭けにでたのです。 あの時――押しつぶされそうなだ…

僕たちの決断 - もしも言葉が交わせたならば【闘病記】

緊迫の7日(6/18)劇症肝炎闘病記 DVMs(動物医療センター横浜)から帰り、ピーチーの手術を行うかどうかを考えました。帰りがけに掛かり付けの動物病院の院長先生に出会えたのは、幸運でした。 外科手術に傾いていた心が、それによって、もう一度冷静に…

多臓器不全の直前で - 外科か?内科か? 究極の選択【闘病記】

緊迫の7日(5/18)劇症肝炎闘病記 朝のブログにピーチーの経過を記録し、それから筆者はDVMs(動物医療センター横浜)に向かいました。その日の朝、ピーチーは救命救急のERから総合内科に引き継がれ、正式な担当医がつくことになっていました。 救命措置か…

生存の朝 - これまでの経過/病歴など【闘病記】

緊迫の7日(4/18)劇症肝炎闘病記 愛犬ピーチーの突然の劇症肝炎。前日は慌ただしく過ぎた1日でした。 ピーチーをDVMs(動物医療センター横浜)のER(救命救急)に残して飼い主は帰宅。その日の夜は、心配で仕方がなかったのですが、早めに寝る事にしまし…

もう会えないかもしれない - 集中治療室での面会【闘病記】

緊迫の7日(3/18)劇症肝炎闘病記 ピーチーが入院し、集中治療室に入ったその日の夜――何も手が付かず、気を紛らわすこともできませんでした。 もしかしたら――そう思いました。もう生きている姿には合えないかもしれないと、最悪の事態を想像したのです。一度…

二次診療の弊害か? - 融通が利かない病院間連携【闘病記】

緊迫の7日(2/18)劇症肝炎闘病記 前話(すべてはここから|突如の劇症肝炎)の続きで、同日(8月16日)の続報です。急に発症した劇症肝炎のため、筆者はその日、2つの病院(救命救急と主治医-かかりつけの動物病院)を行き来することになりました。 愛犬…

すべてはここから - 突如の劇症肝炎、発症から救命救急へ【闘病記】

緊迫の7日(1/18)劇症肝炎闘病記 これから、愛犬ピーチーの劇症肝炎との闘病について書いていこうと思います。 過去に何度か死線を切り抜けたピーチーですが、この時の闘病は大変なものでした。突然の食欲不振から始まり、転がるように死の淵まで一気に病状…

選択肢は可能性と同じこと - 当たりくじは入っているか?【闘病記】

闘病の奇跡、強運の正体(4/4) 前3話で書いた、筆者と愛犬に起きた出来事を整理すると、9つの幸運が立て続けにあって、最後に奇跡が舞い降りています。 当時は目の前で起きていることに対処するのに精いっぱいで、周りを俯瞰する余裕が全くありませんでし…

胆嚢破裂の危機を回避 - データからの予想でした【闘病記】

闘病の奇跡、強運の正体(3/4) 『JARMeC』の集中治療室には入れたものの、依然として予断を許さぬ状況です。対処的な治療は行われていましたが、胆管閉塞の根治治療はまだ始まっていません。胆嚢破裂の危険は全く去っていないのです。 病院には大勢の付き添…

胆管閉塞の併発 - 病状急変、危機的な状況へ【闘病記】

闘病の奇跡、強運の正体(2/4) 前話|突如の急性膵炎 で4つの幸運を得て、膵炎から回復したピーチー。ほっとしたのもつかの間でした。 実はその後に、闘病の本番が待ち受けていたのです。それこそが、ピーチーが命を賭ける事になった病気、胆管閉塞です。…

突如の急性膵炎 - それは胆管閉塞の入り口でした【闘病記】

闘病の奇跡、強運の正体(1/4) 本話から4話連続で、我が家の愛犬ピーチーが生れて初めて罹った重病、急性膵炎と胆管閉塞について書きます。 膵炎は大変痛みを伴う重い病気です。特にはショックにより、死に至る事もあるそうです。しかしながら、膵炎(我が…

高度医療という選択肢 - 生き残る道が残されていた

闘病記が教えてくれること(5/5) 筆者の愛犬ピーチーは、いつでも元気一杯で、10歳を過ぎても疲れを知らず走り回っていました。アレルギー性の皮膚炎が子犬の事からの持病でしたが、それを除けば病気の予感など一切感じさせない子でした。 そのピーチーが生…

セカンドオピニオンと二次診療について - どちらも意外に実行されない選択肢

闘病記が教えてくれること(4/5) 我が家の愛犬ピーチーに2度起きた、”奇跡的に命拾いをした” という経験ですが、偶然にもどちらも同じような経緯をたどっています。 どちらも回復は難しい(実際に安楽死を勧められた)と言われる中で、それでも諦めきれずに…

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